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高千穂町2019年度ふるさと納税 前年比29%減

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

2019年度のふるさと納税の各自治体の実績が出そろいました。
ふるさと納税は、高千穂町にとっても大切な財源のひとつです。

今日はふるさと納税についてまとめたいと思います。

 

全国では5%減

日本全体でふるさと納税として寄付された総額は、2018年度の5,127億円から2019年度は4,875億円と5%程の減少となりました。
これまで右肩上がりだったふるさと納税ですが、これくらいがピークなのかもしれません。


宮崎日日新聞(2020年8月6日より)

 

県内は都城と都農の2強は変わらず

宮崎県内で見てみると、都城市は106億円(全国2位)、都農町52億円(全国6位)が突出しており、この2強の地位は非常に盤石だなと感じます。

その次に、高鍋町16億円。
西都市14億円。
新富町12億円と続きます。


宮崎日日新聞(2020年8月6日より)

 

高千穂町は29%減

では高千穂町はというと、2018年度の1億6,640万円から、2019年度は1億1,859万円と、約29%の減となりました。

以前の議会だよりで、大幅に減少する見込みであると伝えましたが、ほぼ予想通りの結果の減少となりました。

<関連記事>
高千穂町のふるさと納税 大幅減

 

勝ち組と負け組の違いは?

ふるさと納税において、勝ち組の都城市と、大幅に減少した負け組の高千穂町と、何が違うのでしょう?

どちらも、海はなく、海産物はありません。
特産品と言えば、和牛と焼酎です。

にもかかわらず、なぜここまで差ができるのでしょう?
完全に私の私見ですが、書かせていただくと、まず挙げられるのが、返礼品の種類です。

例えば都城市の返礼品の数を調べると946件(ふるさとチョイスでの検索結果、以下同様)。
都農町は201件。
一方、高千穂町は65件。

現在、ほとんどのふるさと納税は、インターネットの検索を利用して行われています。

返礼品の数が多ければ多いほど、検索にひっかかる確率は高くなります。

でもちょっと待ってください。
都城市も高千穂町も、どちらも和牛と焼酎のまちのはず。
なぜここまで返礼品の数が違うのか。

理由は簡単で、都城市は徹底的に返礼品を細分化しています。
例えば、都城市はサーロインだけでも、ステーキやブロックなど、36種類の返礼品があります。
一方、高千穂町はサーロインステーキ1種類のみ。
この状態でどちらが選ばれるかは、言うまでもないですよね。

 

<参考リンク>
都城市 サーロインカテゴリぺージ(ふるさとチョイス)

高千穂町 サーロインカテゴリぺージ(ふるさとチョイス)

 

令和2年度に期待

なぜこうした差が生まれているのかというと、その要因の一つはマンパワーの差です。
驚くべきことに、高千穂町では令和元年度まで、ふるさと納税の専任者が不在でした。
議会からも多数回にわたり、ふるさと納税に専任者を配属するよう要望していました。

<関連記事>
行政を動かす議会の提言

そして、ようやく令和2年度から、ふるさと納税業務の専任者が配属されました。
今後の改善に期待したいと思います。

では、今回はこれで失礼します。

 

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