板倉てつお 公式ブログ

一般質問報告 ペットの避難の周知など、前向きな答弁多数 今後に期待

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出典:議会だよりたかちほNo.117

こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

12月議会では、「ペットとの避難」「災害ボランティアの活用」「災害ごみの回収」について、一般質問を通して提言しました。

今回の記事では、私の提言に対してい、どのような答弁があったのかについて、まとめたいと思います。

論点のおさらい

主な論点は、次の3つです。

論点1 ペットも避難できる体制づくりを

論点2 災害ボランティアの活用を

論点3 災害ごみ収集を

これら論点の詳細は、下記の記事をご参照ください。

<関連記事>
一般質問します ペットの避難、災害ボランティア、災害ごみについて

答弁1 周知に取り組む

論点の1つ目は、ペットの避難について周知し、ペットも気兼ねなく避難できる体制づくりをする必要があるのでは、というものです。

この点についての質問と答弁について、簡単にまとめます。

Q.町が開設する避難所には、ペットを連れていけるにもかかわらず、ペットがいると避難できないと思い込んでいる人もいるため、ペットの同行避難についての周知が必要では?
A.今後は、避難所開設時には、防災無線や公式LINEで、ペットも避難できることを周知する。

Q.避難所開設時だけでなく、常日頃から、ペットの同行避難や、そのための平常時のしつけ、ペット用の備蓄について、周知するべきでは?
A.ご指摘のとおりだと思う。災害が発生しやすい5月や6月頃に、広報誌などで周知したい。

Q.町の防災計画によると、ペットと同行避難できるものの、人間は屋内、ペットは軒下など、別々の場所に避難することになっている。
しかし、ペットは大切な家族の一員であり、避難所においても同じ空間で生活したいと思う人もいる。
町の避難所のうち、旧向山北小校舎、旧田原中学校校舎については、部屋が多くすみ分けが可能であるため、ペットと同じ空間で生活できる避難所として運営しては。
A.餌やケージなど、飼い主の責任において避難してくれるのであれば、対応が可能かなと思う。2つの旧学校施設については、そうした対応ができるよう準備したい。

Q.地区によっては、公民館を自主的に避難所として開放するところもある。それらは、それぞれで避難所のルールが設定されるため、ペットの受け入れの可否もそれぞれの判断となる。ペットの受け入れ可否が事前に明確であるほうが、迅速な避難行動がとれるため、各公民館においてペットの受け入れ可否の検討をするよう、町として促すべきでは。
A.公民館に対して、ペットの受け入れ可否について、尋ねたい。

こちらの提言については、ほぼ受け入れてくれました。
特に、3つめの、ペットと共に生活できる避難所については、宮崎県内ではまだ前例がないものとなっています。
もし、実現すれば、高千穂町が県内初の事例となります。
ぜひ、実現に向け、準備をしていただきたいと思います。

答弁2 災害ボランティアセンターを開設できる体制を整備したい

論点の2つ目は、災害発生時には、災害ボランティアセンターを早急に設置し、地域内外から広くボランティアを募り、早急な復旧に取り組むべきではというものです。

この点についての質問と答弁について、簡単にまとめます。

Q.今後、災害発生時には、災害ボランティアセンターを設置し、地域内外から広くボランティアを募り、早急な復旧に取り組むべきでは。
A.社協と協議し、設置や運営方法などの訓練や研修を通し、双方が協働して災害発生時に迅速な対応ができる体制を整えておきたい。

Q.災害ボランティアセンターの設置は、被害の全容の把握よりも、スピードが重要だと思うが、町長の考えは。
A.高千穂町においては、災害ボランティアセンターを開設した事例がないということが、一番の課題だと思う。
台風14号にて、町社協の方が、延岡のボランティアセンターに参加したと聞いている。
今回の経験を生かし、今後、ボランティアセンターが必要なときには、早期に開設できるよう、検討していきたい。

Q.台風14号では、水路が多くのヶ所で被災した。水路の復旧については、社協のボランティアセンターの対象とならないケースもある。そのため、社協とは別に、例えば農協と協議のうえ、農協を受け入れ窓口とし、社協ではできないボランティアを募り、早急な復旧に取り組むとよいのでは。
A.被災直後は町も農協も人手が足らなくなるため、そうした組織体制を整備するのは難しいかなと思う。
検討の時間を頂きたい。

というわけで、この論点の核であった、災害時には、必要に応じて、社協における災害ボランティアセンターを設置してはどうか、という点については、受け入れてくれました。

しかし、社協の対応が難しい部分(例えば、農作業のボランティアや、水路の復旧など)については、全国的にも事例が少ないこともあり、すんなりとは受け入れていただけませんでした。

引き続き、検討をお願いしたいと思います。

答弁3 災害ごみの個別収集の実現にむけ協議する

3つ目の論点は、災害ごみについて、高齢化などにより、ごみの仮置き場への持ち込みが難しい場合、町により戸別収集できないか、というものです。

この点についての質問と答弁について、簡単にまとめます。

Q.台風14号で多量の災害ごみが発生した。災害ごみは仮置き場となった旧高千穂の湯駐車場まで、町民が自ら持ち込む必要があった。しかし、高齢化が進んでいる現状を考えると、持ち込みに苦労した町民も多かったと思う。
他の自治体では災害ごみを個別収集しているところもある。
本町も必要に応じて、災害ごみの個別収集はできないか。
A.災害ごみの持ち込みが困難な方々を個別に訪問できる体制の構築に向け、公民館、建設業協会、社会福祉協議会と協議する。

この点についても、提言を受け入れてもらえました。
関係する人が多いため、難しい点もあると思いますが、実現に向けた協議を期待したいと思います。

まとめ

防災や災害対応について、様々に提言しましたが、多くの点について、前向きな答弁をもらえました。

一つ一つの実現が、町としての防災力アップにつながりますので、前向きな答弁をもらったものについては、ぜひとも実現を期待したいものです。

今後も進捗状況を随時確認していきたいと思います。

最後に、皆様に一言。

防災の基本は、各家庭における水、食料の備蓄です。
「災害が発生しても、行政がなんとかしてくれる」は大間違いです。
行政は頼りになりません。

私の過去の記事のリンクを貼って、今回の記事を終わりたいと思います。

というわけで、備蓄しましょう!!

<関連記事>
災害に備えて備蓄をしよう 行政は頼りになりません

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