板倉てつお 公式ブログ

養護老人ホームときわ園の民間委託について その3

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こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。

今回も、養護老人ホームときわ園の民間委託についての続編です。

前回、前々回の記事はこちら
養護老人ホームときわ園の民間委託について その1

養護老人ホームときわ園の民間委託について その2

 

これまでの内容をまとめると、ときわ園の収支計画は赤字で、その原因は施設を満室にできていないからでは、というものでした。

ただ、簡単に満室にできるなら、どこの施設も満室にしているわけです。
満室にできないのには、養護老人ホームならではの都合があるのです。

 

なぜ満室にすることが難しいのか

養護老人ホームは、施設が自由に入所させることができません。
養護老人ホームは、1人暮らしが難しく、かつ、経済的にも問題がある65歳以上の高齢者が、市区町村長の措置によって入所できる施設だからです。

さきほどのアンケート調査の続きで、入所者数が定員よりも少ない理由を訪ねた質問の答えの9割が、「市町村から入所依頼がない」というものでした。


養護老人ホームの現状と今後のあり方より

ちなみに、高千穂町においては、保健福祉総合センターげんき荘が、措置の権限を持っています

 

満室を維持するために取り組んでいること

全国の養護老人ホームにて、満室を維持しているのは44%しかないことを考えると、満室を維持することは容易ではないことはわかります。

では、八戸清流園では、どのような努力をされているのでしょうか?

お伺いすると、行政の担当者や民生委員などと情報交換をまめに行い、空室がでたらすぐに入所していただけるよう、入所がふさわしい高齢者の情報の把握に努めているとのことでした。

つまり、入所依頼を待っているだけでは、新たな入所者を見つけることはできません。また、行政の担当者や民生委員との連携が大切になるということだと思います。

 

高千穂町でもできるはず

八戸清流園に入所されているのは、ほぼ地元の日之影町の方とのことでした。
日之影町の人口は、3,772人(2018年5月1日現在)。
高千穂町の人口は、12,441人(2018年5月1日現在)。

人口規模で考えると、日之影町で満室にできているなら、高千穂町でも満室になっていないとおかしいと思います。

 

まとめ

まとめると、私が感じたときわ園の事業計画の問題点は、次の3つです。

・定員に対し10床も空きがある計画であること
・赤字を是としている計画であること
・関係機関との連携が十分ではないと思われること

これらのことを、反対討論で述べさせていただきました。最終的には賛成多数で可決していますが、私の意見にも一理あると受け止めていただけたように思います。

こんなこと言うのもどうかと思いますが、私は否決にしてやろうとかは思っていません。
ただ、議会なので、さまざまな角度からの意見で議論しないことには意味がないと思っています。

ぜひ、次回の議会には傍聴に来てみてはいかがでしょうか?

今回はこれで失礼いたします。

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