こんにちは。
高千穂町議会議員の板倉哲男です。
議会は後半戦に入りました。
明日(3月15日)は、一般質問です。
今回は林業について質問をします。
高千穂町は林業が盛んで、いたるところで伐採が行われています。
問題はその後。
再び木を育てるためには当然、苗を植える必要があるのですが、冒頭の画像のように植えられていない山も多くみられます。
こうした現状にあって、高千穂町はどのような林業を目指すべきなのでしょうか?
森林経営管理法施行後の林業振興施策について
来月の2019年4月から、森林経営管理法が施行されます。
森林経営管理法については、過去の記事をご覧ください。
今回の一般質問では、森林経営管理法が施行された後、高千穂町としてどのような林業振興施策をうっていくのかを議題とします。
論点(1)高千穂町が目指す森林施業は?
森林経営管理法が施行されると、市町村が森林管理の委託を受けられるようになります。
そして、森林施業には大きく分けて、短伐期皆伐施業と、長伐期施業があります。
現在、宮崎県では短伐期皆伐施業が主流ですが、再造林がきちんとできていないという課題があります。
一方、長伐期施業では、再造林のコストが安いというメリットがあります。
簡単に説明すると、40年に1回伐って植えるのを2回するのと、80年に1回伐って植えるのとでは、再造林がコストが倍違います。
では高千穂町が森林管理の委託を受けたとき、どちらの施業方法をめざすのか?
論点(2)間伐推進
短伐期にしろ、長伐期にしろ、森林を適正に管理するには、間伐が必要です。
現在、高千穂町では、間伐に対して補助金を出しているにもかかわらず、思うように進んでいません。
間伐を推進するには、高知県に代表されるように、自伐林家を育成するか、あるいは西粟倉村に代表されるように、行政ががお金をだして進めるか、しかないと思います。
では、高千穂町はどうするのか?
論点(3)薪の利用促進
間伐をした際に出る木材を有効活用しない手はありません。
個人的に木質バイオマスの熱エネルギーとしての活用がいいのではないかと考えています。
薪ストーブや薪ボイラーの導入に対する補助事業が有効ではないかと思います。
論点(4)増加する業務への対応
新たな制度が始まることで、これまでの業務に加えて新たな業務が発生します。
自治体によっては、体制や人員配置を改め、新年度からの体制に臨もうとしている自治体もあります。
高千穂町では今のところそうした動きはないのですが、どのように対応するのか検討する必要があると考えています。
論点(5)森林環境譲与税の使い道
国は新たな森林管理システムを始めるにあたり、その財源として、森林環境譲与税という制度をつくりました。
人口や面積などで、それぞれの自治体に振り分けられるのですが、高千穂町でも1600万ほどの譲与税が入ってきます。
これをどのように使うのか。
慎重に検討する必要があります。
ぜひ、傍聴に
質問内容の詳細は、以下からご確認ください。
ぜひ、ご都合のつく方は、ぜひ傍聴においでください。
では、今回はこれで失礼します。
板倉さん 頑張っていますね。今夜の「深層ニュース」もみましたが、課題が多いですね。林業については、長野県下伊那郡泰阜村のケースも参考になるかも知れませんよ。若者の移住者が増えているようです。既にご承知かも知れませんが・・・。
情報ありがとうございます。
林業の振興施策は、移住促進にもつながるので、一石二鳥ですね!